配偶者ビザの申請は、多くの方にとって人生の一大イベントです。それだけに、もしも「不許可通知」が届いてしまったら、目の前が真っ暗になってしまうことでしょう。しかし、不許可は決して終わりではありません。正しく対処すれば、再申請で許可を得られる可能性は十分にあります。この記事では、不許可通知が届いた後の対処法と、再申請を成功させるためのポイントを解説します。
不許可通知には、一般的に「不許可の理由」が記載されています。しかし、その内容は非常に抽象的で、具体的に何が問題だったのかを読み解くのは難しい場合がほとんどです。不許可の主な理由は、以下のようなものが考えられます。
信憑性の問題 |
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・夫婦の交際期間が極端に短い ・SNSや写真など、交際の事実を証明する客観的な証拠が少ない ・夫婦の間に意思疎通ができていないと判断された |
安定性の問題 |
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・日本人配偶者の収入や貯蓄が不安定 ・夫婦の同居実態が確認できない(別居している) |
書類不備の問題 |
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・提出書類に不足や誤りがあった ・入国管理局からの追加資料提出要請に対応できなかった |
不許可の理由を正確に把握するためには、入国管理局に出向いて直接審査官にヒアリングをするのが最も確実な方法です。専門家である行政書士に依頼すれば、ヒアリングから具体的なアドバイスまで受けられます。
不許可の理由を特定できたら、次はその問題を解消するための準備を始めます。ただ単に同じ書類を提出しても、結果は変わりません。
ポイント① 不許可の理由を解消する |
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これが最も重要なステップです。例えば、「収入が不安定」と指摘された場合は、より安定した職に就く、貯蓄を増やすなどの改善が必要です。「信憑性が疑われている」場合は、夫婦の出会いや交際、結婚に至るまでの経緯をより詳しく、説得力のある文章で説明し、それを裏付ける証拠を揃えます。 |
ポイント② 新たな書類を作成する |
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不許可の原因となった部分を補強する書類を新たに作成・提出します。特に「理由書」は、夫婦の真実の愛を伝えるための重要な書類です。なぜ不許可になったのかを反省し、今後どうしていくのかを具体的に記載することで、審査官に誠意を伝えることができます。 |
ポイント③ 期間を空ける |
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不許可通知を受け取ってからすぐに再申請するのは避けるべきです。審査官は「前回不許可になった問題が本当に改善されたのか?」を見ています。問題解決のために要する時間(例えば、転職活動や同居期間の確保など)を考慮し、最低でも3〜6ヶ月程度の期間を空けるのが一般的です。 |
ポイント④ 専門家のサポートを受ける |
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不許可通知が届いた時点で、自力での再申請は非常にハードルが高くなります。不許可になった原因を特定し、それを解消するための具体的なアドバイスを受けられる専門家(行政書士)に相談することを強くお勧めします。行政書士は、過去の事例を多数経験しており、あなたのケースに合わせた最適な再申請プランを提案してくれます。 |
配偶者ビザの不許可は、決して絶望的な状況ではありません。それは、もう一度夫婦の関係や書類を見つめ直し、より完璧な形で再申請に臨むための「見直し期間」だと捉えましょう。もし今、不許可通知を受け取って途方に暮れている方がいたら、一人で悩まずに、まずは専門家にご相談ください。
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